top of page
検索

#2|家族の反応と、原因を探し始めた日々

  • 執筆者の写真: KJ
    KJ
  • 1月17日
  • 読了時間: 4分

不安を悟られないように過ごした日々と救いの言葉


ー母親としての不安と葛藤ー

「なぜ、私の娘がこんなことに?」

「どうして、この子が……?」


心の中では、何度も同じ問いを繰り返していました。

焦りと不安が押し寄せ、胸の奥はずっとざわついたまま。


それでも、娘の前では笑顔を崩さないよう必死でした。

母親の不安な表情や泣き顔は、そのまま子どもの心に伝わってしまう。


それを本能的に分かっていたからこそ、どんなに怖くても、

私は“いつも通り”を装っていました。

なるべく明るく、普通に――。


けれど現実は、残酷なほど静かに進んでいきました。

脱毛は止まるどころか、1週間、10日と経つうちに頭皮の赤みは広がり、

抜け落ちた髪の範囲も大きくなっていきました。


気がつけば、脱毛箇所はひとつではなく、複数になっていたのです。

夫や長女も心配はしてくれていました。


「きっと治るよ」「大丈夫だよ」そう声をかけてくれるものの、

どう寄り添えばいいのか分からない様子でした。


私自身も、その言葉に救われたい気持ちと、

「本当に大丈夫なのだろうか」という不安の間で、揺れ続けていました。



ー情報を探し続ける日々ー

夜、娘が眠ったあと。私はスマホを握りしめ、ひたすら検索を繰り返しました。

「円形脱毛症 改善」

「小児脱毛症」

「子ども 脱毛 原因」

必死に探しても、出てくるのは大人向けの治療や強い薬の情報ばかり。


たった8歳の娘に、安心して選べる方法は、なかなか見つかりませんでした。


行き場のない焦りと、どうにかして原因を見つけたい一心。

母として、私は情報の海に飛び込んでいくしかありませんでした。



ーある人物の言葉に救われるー

そんな中、ある人物から、こんな言葉をかけられました。


「大丈夫だよ。身体が少し疲れてたんだよ。よく考えてみなさい。

こんな世の中になって、生活スタイルも学校も変わって、

小さい身体で必死に頑張ってるんだから、免疫だって下がるわよ。

今は何をしても抜ける。

でも、抜ける期間が終われば必ず生える。その間に母親としてできることは、

安心させて免疫を高める手伝いをしてあげること。」


その言葉を聞いた瞬間、張り詰めていた心が、ふっと緩んだ気がしました。


私はずっと「なぜ?」「どうして?」と原因を追いかけることばかりに必死で、

娘の小さな身体が、日々の変化やストレスに懸命に耐えていたことに、

十分目を向けられていなかったのかもしれません。


もちろん、不安がすぐに消えたわけではありません。


それでも、“私という母親にしかできないこと”がある。

髪のことだけを見るのではなく、安心できる環境をつくり、

娘の心と身体を守ること。

それこそが、今の私の役割なのだと気づかされました。



ー強力な助っ人の登場ー

この言葉をかけてくれたのは、美容師である私の母でした。


不安でいっぱいだった私に、穏やかな表情で、こう続けてくれました。

「大丈夫。私が治す。」


力強く、それでいてどこか余裕を感じさせるその一言に、私ははっとしました。


母は、美容師としてのキャリアだけでなく、

30年近くにわたり、子どもの脱毛症や女性の薄毛を研究してきた専門家のもとで、

学び続けてきた人だったのです。


そして、ただ学んできただけではありません。

実際に、これまで数名の脱毛症の子どもたちの髪が戻る過程を支えてきた、

まさに“経験者”でした。


私の中で渦巻いていた不安が、完全に消えたわけではありません。

それでも、この母の言葉は、確かな希望の光になりました。

強力な助っ人とともに、私は改めて思いました。


――母として、今の私にできることを探そう。

こうして私は、娘が脱毛症になった“本当のきっかけ”を、

さらに深く見つめていくことになるのです。



ー次回予告ー

次回は、当時の娘を取り巻く環境や、私たち家族の生活の変化を振り返りながら、

脱毛症につながったかもしれない「思い当たること」を、

ひとつずつ書いていこうと思います。

 
 
 

コメント


bottom of page