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#8なぜ美容師が脱毛症と向き合ったのか
ーすべての始まりは、一人の少女だったー 関周剛氏が脱毛症と向き合うことを決めたきっかけは、 今から約40年前、まだ美容室を始めたばかりの頃の ある少女との出会い でした。 当時、奥様と二人で小さな美容室を営んでいた関氏。 ある日、いつも通りお店を開けた朝、 一人のお母様と小さな女の子が来店します。 その女の子の姿を見た瞬間、関氏は言葉を失いました。 髪の毛だけでなく、眉毛もまつ毛もすべて失っている—— いわゆる 全脱毛 の状態だったのです。 驚きと戸惑いの中で理由を尋ねると、 「もう毛は生えないと医者に言われた」という言葉が返ってきました。 施術を続けながらも、関氏の意識は どうしてもその少女に向いてしまいます。 ふと視線を向けると、彼女はまるで置物のように動かず、 生命力を感じられないほど静かに座っていました。 さらに気づいたのは、真夏にも関わらず帽子を被っていないこと。 強い日差しにさらされた頭皮は焼け、 ところどころ血がにじんでいる—— あまりにも痛々しい状態でした。 関氏は思わず、お母様に伝えます。 このままでは痛いはずだということ。 帽
KJ
3月18日読了時間: 2分


#7 誰かの希望になるために動くと決意
ーついに、関周剛の世界のドアをノックするー 娘の脱毛が止まり、小さな産毛が力強く生え始めたあの頃。 私の中には、「娘のため」だけでは終わらない想いが芽生えていました。 同じように悩み、同じように不安を抱え、 出口が見えずに苦しんでいる人が、きっとどこかにいる。 この経験を、私だけのものにしてはいけない。 そう思うようになったのです。 ー「残したい」という衝動が、行動に変わった瞬間ー 関周剛氏の考え方、メソッド、頭皮や髪の毛との向き合い方。 そして、彼がどんな人生を歩み、どんな想いでこの研究を続けてきたのか——。 私は、その一語一句を、“形として残したい”と強く思いました。 文字だけでは足りない。声のトーン、間、表情、空気感。 そう考えた私は、思い切ってカメラを購入し、 動画で記録する ことを選びました。 「これを見た誰かが、 少しでも希望を持てたら」 そんな想いから、対談形式での撮影をスタートさせたのです。 ー初めましての印象は、静けさの中にある“確信”ー 初めてお会いした関周剛氏の印象は、とても穏やかで、柔らかい。 声も表情も落ち着いていて、
KJ
3月18日読了時間: 2分


#6「日本人女性は薄毛にならない」そう思われてきた時代は終わる
ー違和感から始まった、母の探究ー 母は、美容学校で学んだことを活かしながら、 日々お客様に全力で向き合っていました。 カット、カラー、パーマ。その場では綺麗になる。 鏡の前で、お客様は笑顔で帰っていく。 けれど——美容師としての経験を重ねるほど、 母の中に消えない違和感が生まれていったそうです。 何年も通ってくださっている常連のお客様の髪が、 少しずつ、 確実に変わっていく 。 細くなり、ハリを失い、クセが強くなり、ボリュームが出なくなる。 「おかしい。私、ちゃんと仕事しているはずなのに」 ーまず疑ったのは、“使っているもの”ー 母が最初に疑ったのは、美容室で扱っているシャンプーや薬剤でした。 美容ディーラー に「本当に質のいいものはどれですか?」と聞き、 自分の足で美容問屋を回り、メーカー主催の講習会にも積極的に参加する。 「良い技術には、良い材料が必要なはず」 そう信じて、学び続けていました。 けれど、どれだけ探しても、心の奥にあった疑問は解消されなかった。 ー講習会で出会った、ひとりの人物ー そんなある日、母はとあるメーカーの講習会に参加し
KJ
1月22日読了時間: 3分


#5|娘の産毛が導いた、師匠との物語のはじまり
ー脱毛が止まり、産毛が生え始めた頃ー 母の施術と、毎日欠かさず行うメソッドのおかげで、 娘の脱毛は少しずつ落ち着いていきました。 薬を使うことなく、ある日ふと気づいたのです。 脱毛していた部分に、 小さな小さな産毛 が生えていることに。 その光景は、私にとって奇跡のようでした。 あれほど勢いよく抜け続けていた髪が、確かに “戻ろうとしている” 。 そのとき、私の中に強く芽生えた感情があります。 「この方法を生み出した人を、私は知らなければならない」 ー母の師匠・関周剛氏への強い興味ー 母が当たり前のように行っている施術。毎日のケア。 特別な薬も、派手なこともしていないのに、娘の髪は確実に変わり始めていました。 「どうして?」「なぜ、この方法で子どもの髪が反応するの?」 その答えの先にいるのが、母の師匠である 関周剛氏 でした。 けれど、関氏の話をする前に、どうしても書いておきたいことがあります。 それは 母が、なぜ30年近くも同じ人の元で学び続けているのか ということ。 ー小さな美容室と、違和感の始まりー 現在75歳になる母は、小さな美容室を一
KJ
1月22日読了時間: 3分
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