#3 思い当たる”きっかけ”の洗い出し
- KJ

- 1月22日
- 読了時間: 4分

ー帰国後、大きく変わった生活リズムー
日本へ本帰国してから、私たちの生活は一変しました。
マレーシアでは、朝は比較的ゆったりと始まり、時間の流れもどこかおおらか。
1年を通して暖かく、心地よい気候の中で、人も穏やかでした。
お店の人やレストランのスタッフは、いつもにこやかに声をかけてくれる。
そんな空気が、日常の一部だったのです。
当時8歳だった次女は、3歳からの5年間をマレーシアで過ごしていました。
それが彼女にとっての「当たり前の世界」でした。
一方、日本に帰国すると、生活のリズムは一気に変わりました。
時間に追われ、周囲に合わせる場面が増え、知らず知らずのうちに緊張が続く毎日。
大人の私でさえ疲れを感じるのだから、娘の小さな身体には、
想像以上の負担がかかっていたのかもしれません。
帰国したのは秋。
そして、脱毛が始まった頃には冬に入り、気温は一気に下がっていました。
そこに重なったのが、師走の慌ただしい空気感。
ある日、次女がぽつりとこんなことを言いました。
「コンビニの人も、レストランの人も、いつも怒ってる顔をしてる。」
その言葉が、今でも心に残っています。
それ以来、コンビニやスーパーで会計をするとき、
次女は決まって「ママも一緒に来て」と言うようになりました。
今振り返ると、次女はいわゆる“繊細なタイプ”。
周囲の空気や人の表情、雰囲気の変化を、敏感に感じ取る子です。
マレーシアと日本。気候、生活リズム、人の表情、街の空気――。
その違いの中で、知らず知らずのうちに、
娘はずっと緊張状態に置かれていたのかもしれません。
ー“症状”ではなく、“理由”を知りたかったー
娘の脱毛が止まらないまま日が過ぎていく中で、
私の頭の中は同じ問いでいっぱいでした。
「一体、何が原因だったのだろう?」
皮膚科では診断名がつき、薬も処方されました。
でも、私が知りたかったのは“今起きている症状”ではなく、
「なぜ、この子の身体にこんな変化が起きたのか」ということでした。
ー環境・食事・ストレス・睡眠ー
娘の脱毛が続く中で、私は少しずつ視点を変え始めていました。
「これが原因だ」と一つに決めつけるのではなく、
日常の中にあった小さな変化を、ひとつずつ思い出していくように。
まず思い浮かんだのは、生活環境の変化でした。
海外から日本への帰国、住む場所の変化、生活リズムの違い。
それだけでも、子どもにとっては大きな出来事です。
食事の内容や食べる時間も、以前とは変わっていました。
忙しさの中で、手軽なものに頼ることが増え、
「これは本当に娘の身体に合っているのだろうか」
そんな疑問が頭をよぎるようになりました。
睡眠についても同じです。
夜になっても気持ちが落ち着かず、眠りにつくまで隣にいて欲しいと言われ、
夜中に寝返りが多く、眠りが浅そうな日が続いていました。
しっかり寝ているように見えても、身体はきちんと休めていなかったのかもしれません。
学校生活も、新しい環境に変わったばかり。
本人は「大丈夫」と言っていても、慣れない人間関係やルールの中で、
無理をしていた可能性もあります。
そして、気づけば運動量も減っていました。
外で思いきり体を動かす機会が少なくなり、
以前より身体を使う時間が短くなっていたのです。
こうして振り返ってみると...
「これも関係あるかもしれない」
「これも影響しているのかもしれない」
そんな要素が、次々と浮かんできました。
その時、私の中でひとつの感覚が芽生えました。
ーもしかしたら、原因は一つじゃないのかもしれないー
娘の身体に起きている変化は、何か一つの出来事によるものではなく、
いくつもの小さな負担が重なった結果なのではないか。
私はまだ答えにたどり着いたわけではありません。
けれど、「原因を一つに決めつけるのをやめよう」
そう思えたことが、この時の大きな変化でした。
ー次回予告ー
次回は、ここで浮かび上がってきた生活環境・食事・睡眠・ストレスなどの要素を、
一つずつ整理しながら見えてきた“共通点”について書いていきます。



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